シェアハウスの作り方 契約にこぎつけるまで編2

1)「カネがない!」

あなたがお金持ちであったり、宝くじに当たったばかりならばそれでいいんですが、おそらくこのサイトを見ているあなたはシェアハウスを作りたい思いは強いけれど、お金はさてね、という方が多いと思います。
私たちもそういう人にも、いやそういう人にこそシェアハウスをやってほしいと切に願うので、決して諦めろなどとは言いません。
だいたい目標金額を100万円と考えてください。これが1軒の家を借りるのに最初にかかる初期費用と考えていいです。
さて、その100万円を集めるために考えられる方法はどういったものがあるでしょうか。

~友人に100人電話して、1万円ずつ借りて、やった!100万円できたぞ!コース~
~お父様とお母様に一生に一度の魂土下座をかまして、やった!100万円できたぞ!コース~
~地道に時給800円でバイトしよう、なぁに1日6時間を210日続ければできるさ!コース~

などなど、冗談みたいですが、方法はさまざまあります。決して元々お金持ちだった人だけが現在シェアハウスを運営しているわけではないので、諦めずに、自分なりの方法で挑戦してみてください。

 

2)「信用がない!」

ここで言う信用は、2種類に分けられます。
ひとつめは、あなたに対する信用。もうひとつは、シェアハウスというものに対する信用です。
あなたに対する信用は、あなたの現在の仕事やその年、年齢、実績、経験、法律や不動産やシェアハウスに対する知識、外見、話し方や雰囲気などから判断されるでしょう。これらすべてがあれば、誰も困ったりしません。だけど私たちにこれらがぜんぶ揃うまで待っている時間などもないわけです。

ならば、せめて具体的な予算を用意することや、「余裕でお金を月払っていけますよ」と思わせる雰囲気なり覚悟なりバイトなりを用意したり、シェアハウスのことや不動産のことについて真剣に勉強してみたり、きちんとした服装をして、落ち着いた様子で、情熱的に丁寧に語るべきです。付け焼き刃にしても、これだけでオーナーさんや不動産屋からの判断は大きく変わります。

シェアハウスそのものに対する信用は、その”シェアハウス”という言葉や概念の知の低さや理解のなさから来ています。
ならばシェアハウスというものを知ってもらえばいい。理解してもらえばいい。要するに向こうに分かってもらいたいのは、『シェアハウスというのは変な若者が集まる場所だったり、夜な夜な怪しいことをする場所でも、男女がみだらに入り乱れる場所でも、家を破壊したり近隣に迷惑をかけるものではないんですよ』ということです。

2008年頃からシェアハウスはブーム現象となり、東京などの首都圏では300を超えるシェアハウスや運営会社があり、大手の不動産会社もすでにシェアハウスという新しいジャンルに可能性を見出し、着手しており、実際に事業体として成功していますよ。ときちんと伝えることができれば、だいぶわかっていただけると思います。

近年ではだいぶシェアハウスに対する認知はある程度わかってもらえるようになってきたので、参考にしたいシェアハウスのホームページなど見せながら説明してもいいかもしれませんね。そこであなたの作りたいシェアハウスがいかがわしいものでなく、確実に良いものであるということを、きちんとしたコンセプトと展望、そして熱い気持ちと覚悟をもって伝えること
が重要です。自信を持って、毅然とした態度で、堂々とプランを話してみてください。

 

3)「連帯保証人がいない!」

連帯保証人というのは、あなたが家賃の未納した場合、また契約にもよりますが大家さんがあなたの過失により迷惑を被った場合、あなたの代わりにお金を支払うことを保証する人です。これが意外と高いハードルになってきます。なぜなら、連帯保証人というのは誰でもやりたくないものだからです。あなたが夜逃げした場合、事業に失敗して家賃が払えなくなった場合など、それを肩代わりしなくてはならないからです。

なので、よほどの信頼がある先輩や友人も可能でしょうが、何よりも親御さんが一番の候補となるでしょう。
この連帯保証人は、ひとりで済むケースとふたり必要なケースがあります。現在の不動産業界では、この連帯保証人がほぼ絶対的に必要になってくるので、この人たちにこそ、きちんとしたシェアハウスのプレゼンとあなたの想いや覚悟をぶつけるべきでしょう。

 

4)まとめ&ちょこっと初期費用について

シェアハウスとして家を借りるのは、これだけ大変です。というより大半の物件はこのプロセスになる前に断られてしまいます。
家の内覧ができたり、オーナーさんとお話が出来るだけでラッキーだと思って、気持ちをぶつけてみて下さい。
最後に、お金について軽く例を書いておきます。

ーー契約時においてかかる費用ーーーー
当月家賃+敷金2ヶ月分+礼金1ヶ月分+契約仲介手数料(1ヶ月分)=家賃5ヶ月分
ex.) 家賃8万円→40万円
家賃10万円→50万円
火災、住宅総合保険 保証ラインは1千万くらいを限度としたものであれば、年3~6万円ほど。

これらに加え、更に「3ヶ月分の運転資金」と「家財費用」が必要になってくる。
初期費用の詳しい内容については、のちの~中づくり編~にて参照のこと。